鈍感彼女


あたしの家の前まで送ってくれた。

「今日はありがと…」

「礼を言われること、なんもやってねぇけど?」

そう言ってクスッて笑われた。

「そうだけど…」

それでも、なんかお礼言わなきゃ気がすまなかったんだ。

「携帯貸して?」

突然すぎて何がなんだか分からずつい渡してしまった。

ピポッ…パポッ…

「完了♪」

ん?

「龍、何やったの?」

「アドレス帳…見てみ?」

アドレス帳??

「あぅっ…」

「なんだその声っ笑」

なんで龍のアドレスが~
「俺の携帯にも杏のアドレスとケー番登録されてるからっ☆」

なぬぅ~




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