鈍感彼女


駅の前には大きな噴水がある。

丁度そこを通り過ぎようとした時…

「ねぇねぇ、そこの君~?」

「はい?」

後ろを振り向くと髪が金色でピアスが沢山付いている人が2人いた。

「君1人?

俺達と一緒に良い事しない?」

良い事ってなんだろ~?
「良い事も良いですけど、お兄さん達も喫茶店来ます?」

紗香も許してくれるだろう!

なぜかピアスのお兄さんはポカーンとしている。

どうしたんだろ?

するといきなり…

「きゃっ…」

誰かがあたしの腕を引っ張った。

「これ、俺の連れなんでナンパなら他あたって下さい。」

ぇ??

気付いたら誰かの胸の中だし…

「チッ…男いんじゃねぇかよ。」

そんなことを呟いて去って行った。

「お前こんなとこで何やってるわけ?」

「ほぇっ?」

顔を上に向けると…





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