鈍感彼女
「俺らと同じ高校?
こんな子いたっけ?」
いますよっ!
…そりゃぁ、地味過ぎて分かんないと思いますけど…。
なぜか龍はクスクス笑っていた。
なんか腹立つ~
「俺は永谷 優輝!
龍とは中学からの親友なんだぜ!
よろしくなっ♪」
そう言ってニコっと笑って見せた。
優輝君はどっちかと言うとかわいい系なのかな?
「あたしは、時雨 杏柚です!
よろしくお願いしますっ!」
「杏柚ちゃん、俺ら同学年だよ?
敬語やめよっ!」
「あっ!はい!
…じゃなくて、うん!」
自己紹介していると、
なぜか龍はさっきと真逆の不機嫌な顔をしていた。