鈍感彼女
はぁ、はぁ…
ちょっと走っちゃった…
今の時間は…
【14時12分】!!!?
やっばぁ~
あたしは急いで店内へ入った。
喫茶店の中は冷房がきいていて、
とても涼しかった。
キョロキョロしていると…
「杏~!」
仕切りから顔をのぞかせ、手をヒラヒラと振っていた。
「ごめ~ん
紗香ぁ~」
「もぉ~!
…今度おごってくれたら許しちゃおうかな!?w」
紗香はアイスが大好きだ。
毎回おごるものと言えばこれだから…
「分かりましたよ~だ」
ちょっとムキになって言ってみた。