鈍感彼女
残念ながら、
杏柚とは試験会場が違っていた。
だから、試験が終わったら玄関の前で待ち合わせすることにした。
…どうやら先にあたしがきてしまったみたいだ。
寒いなあ…
そんなことを思っていると…
「君ぃ、1人ぃ?
寒いなら俺達が暖めてあげるよ~!」
なんかチャラい男が3.4人、あたしを囲んできた。
これは、世で言うナンパと言うものかな?
「連れがいるんで…」
「じゃぁ、その連れもいれてホテル行こうよ!」
そう言ってるにも関わらず、待つ気なんてサラサラないんだと思う。
そしていきなり腕を掴まれた。