鈍感彼女
陸上競技会
グゥグゥ…
「……ッ!」
「…杏ッ!」
「…はいっ!?」
今は帰りのHR。
あたしはあまりにも眠くて寝ていた。
「はい!?
じゃないわよっ!
図書委員は放課後残って在庫整理なのよっ!」
あれまっ…
いつの間に…って、
この前言われてたっけ。
「杏。また忘れてたわねっ?」
「はい…。」
「まぁ、この時間を大切にするのねっ!」
「んっ!?」
大切にって何を大切にしろとぉ!?
鈍感…紗香は呟いたが、
杏柚は気付いていなかった。
必ず元の場所に本を戻さない人がいるから、
困っちゃうんだよ~
あたしの仕事が増えてしまうではないかっ!