鈍感彼女


放課後――…


「じゃっ!

杏柚。お仕事頑張って♪」

「うんっ!

ありがとッ」

そう言うとヒラヒラ手を振って、紗香は帰って行った。

龍はもう先に図書室に行ったのか、教室にいない。


誰もいないことを確認してから、
あたしは図書室へと向かった。



ちょっと待たせちゃったかなぁ…――







< 119 / 173 >

この作品をシェア

pagetop