鈍感彼女


「えっと…

あたしの顔がキモいから他の人に見せるなっていったんでしょ?

今までも言われてきたからあんまり「ちょっ、待って」

「へっ?」

「杏。何か勘違いしてる。」

「えっ、どこが!?」

「言っても自覚しないだろうから簡単に言う…。


お前がキモくて言った訳じゃない。

だから、すねるな」

えっ…
そうだったんだぁ。

でも、龍も気ぃ使って言ってんだろうな…

「わ、分かった。

だだ、だから…離れよ?」

「やだって言ったら?ニヤッ」

「へッ?」

もうやばい~

密着し過ぎぃ。

顔が真っ赤なのも自分で分かる。

1人であたふたしていると、

「ふっ、おもしれぇ~」


笑われた…。

「早く終わらせて帰ろうぜッ」

そう言って、本を戻し始めた。




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