鈍感彼女
確か――…
ボール投げの順番待ちしてて…、
龍が走っているのを見ていたら…
「どうなったんだっけ…?」
「ボールが頭に当たって、後ろに下がったところにまたボールが転がっていて、
お前はそれによってコケた。」
うんうんっ…
って、なんか奇跡が連発したみたいにあたしすごいじゃんッ!!
…そんなんで感動してる場合じゃな~い
「ねっ
どうやってあたしはここに運ばれたのっ?」
「俺がかついできた。」
……。
「龍のばかっ」
「っるせぇな~
しょうがね~だろっ!
お前の正体知ってんの俺だけなんだしよっ」
それならしょうがないのかなあ…