鈍感彼女


「メガネは?」

「壊れた。」

やばいじゃん…

「保健室の先生は?」

「熱中症の奴を病院に連れて行った。」

あたしは大丈夫ってか!



まあ…
実際そうなんだけど…

「そっかぁ…

なんか、ずっとついていてくれてありがとねっ?」

「別にっ…

保健の先生がいなかったから仕方なくだよ…」

なぜかは分からないけど、
龍の頬が赤くなった気がした。

「そっか!」






沈黙…




その沈黙を破ったのは龍だった。






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