鈍感彼女
明香音さんには昔から悩みや愚痴を沢山聞いてもらった…。
今日あったことや脅されたこと。
龍のことから全て。
全部話し終わり、聞いている間明香音さんは頷くだけで、
あたしの話を無言で聞いていた。
「なんで、もっとすぐに話してくれなかったの!」
「え…」
あまりに意外な答えで、
一瞬戸惑った。
「杏ちゃんは恋愛経験ないから分からないと思うけど、
杏ちゃんはその人思いなのね?ニヤ」
あたしが…龍思い…?
「あッあたしはぁ…
心配かけたくないだけでぇ…」
「はぁ―」
た、ため息ぃ―?
「まぁ、良いわッ!
杏ちゃん、今あの人に合って言いたいことあるんでしょ?」
言いたいこと…
ある…―――