鈍感彼女
みっち―の自己紹介も終わったみたいだ。
みたいだって言うのは、俺が1番後ろの席に座っていることを良いことに寝ていたから、
なんも話を聞いていなかった。
なぜか自分の自己紹介の時だけ起きた。
女の悲鳴のせいだ。
だから、クラスの生徒名なんて3.4人しか分かんない。
すべて男。
名前なんてこれからでも覚えられる。
「龍っっ!
帰るぞぉ~!」
「お、おう!」
特にまとめる荷物もないから、女達から逃げるように教室からでた。