鈍感彼女
家の前まできたとき…
「今日は…ありがとねっ?」
「お、おう…!」
「したら、じゃぁねっ!」
後ろを向いた途端、
五十嵐君に腕を掴まれた。
「ど、どうしたのっ?」
「い、いやっ
――なんでもない…
すまんっ。
じゃっ!
明日なっ!」
「う、うんっ!」
そう言うと走って行った。
掴まれた腕がじんじんする…
何て言うんだろっ…。
ドキッとした?
まぁいきなりだったしねっ!?
当たり前かっ!