鈍感彼女

仕事



気付くと、頬には涙が流れていた…。

「遊び心で…ひどい…。」

近くの公園に寄って、落ち着いたところで、
明香音さんに電話をした。
『もしもし?』

「あたし、杏柚です。」
『あら杏柚ちゃんっ!』
「今から行きますっ!」
『あたし、今日予定入ってないからこのまま続けても良いわよ?

なんか杏柚ちゃん元気なさそうだし…」

優しいすぎるけど…

「でも…お母さん達にも会いたいので…

仕事だけ任せちゃって良いですかっ?」

『もちろんよっ!』

「わがまま言ってすみません…
明日からはちゃんと仕事しますのでっ…」

『そんなことないわっ!
どんどん頼ってね!』

「ありがとうございますっ!

でわっ」

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