鈍感彼女
「「…!!?」」
驚きで紗香と顔を見合わせた。
「ちょ、ちょっと!
おばあちゃん!起きてよ!」
お祖母様を揺さぶる紗香。
「……ん!?
…あらっ、紗香じゃないっ。
それに杏柚ちゃんっ!
やっぱり、その格好で来たのね。」
隣りで、呆れたという表情をしている紗香。
「まぁ…。
母達からの命令なので。」
「せっかく杏柚ちゃんならこの制服似合うと思ったのに……。」
私達には聞こえない大きさの声で呟いた。