鈍感彼女


あたしが泣きやむまで紗香は背中を擦ってくれた。

だいぶ落ち着き、
始めに明香音さんに電話をかけると、
『鼻声ね?風邪ひいたっ?』って心配されちゃった。

なんとかごまかし、
1時間ほど交代を遅らせてもらった。


「さぁ~

杏柚ちゃぁん?
なにがあったのか全部話してもらうわよ~!!ニヤッ」

ニヤニヤしすぎですよっ!


隠しても無駄みたいだし、
あたし自身も隠すつもりもない。





決心した。



< 82 / 173 >

この作品をシェア

pagetop