鈍感彼女


「俺、前も言ったけどお前の事もっと知りたい…。」

良く意味は分からなかった…
けど、自分の気持ちを言えたからスッキリした。
「あたしの知る事なんてなんもないよ?」

すると、
五十嵐君はあたしに近付いてきてあたしを抱き寄せた。

「い、五十嵐君?」

すると耳元で、

「初めて杏を見たときから気になってた…

杏の気持ちなんて俺には全然分かんねぇ…

でも、お前見てると放っておけないっつぅか、
守ってやりたいって思う。」

五十嵐君…
ばかなあたしだから内容は良く分からない…
けど、
今抱き締められていることに幸せを覚えていた。
「まだ、我慢する。」

ん?

「まだ、早過ぎた。」

何を言っているんだ?

「杏。無抵抗?ニヤッ」

「あっ…」

そう言えば、抱き締められてずっと話しかけられてた…。



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