屍都市Ⅱ
翔也の探偵としての嗅覚が反応する。

まさか、このアタッシュケースには…。

貴重な証拠物件になるかもしれない。

普段から持ち歩いている白手袋をつけ、指紋等残らないように丁寧に扱う。

慎重にアタッシュケースに手をかけ、開ける。

その中にあったのは書類だった。

判が押してある。

『Confidential document』

即ち機密文書の意味だ。

翔也は英語にも精通している。

携帯のカメラ機能で証拠写真を撮りつつ、書類に目を通す。

その内容を理解するごとに、彼の顔色は青ざめていった。

「改良型…だと…?」

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