屍都市Ⅱ
翔也は今一度、アタッシュケースを持っていたアメリカ政府関係者の顔を見る。

こいつら…何てとんでもない事しようとしてやがるんだ…!

一刻も早くこの事実を、誰かに知らせなければならない。

すぐに思いついたのは颯太の顔だった。

手を組んでいる、頼りになりそうな切れ者の新聞記者。

彼ならこの情報を上手く活用してくれるだろう。

先程撮影した機密文書の写真を添付したメールを、颯太に送信。

その後すぐに彼に電話をかける。

「もしもし?九重さんか?翔也だ」

彼は自分の見たもの、発見した事実と真相を、余す事無く颯太に伝える。

必ずこの真実が表に出るように。

決して闇の中に葬り去られる事のないように。

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