屍都市Ⅱ
随分とまた唐突な質問だ。
「…戦場や被災地で役立ちそうな技術はあらかた身につけている。空自(航空自衛隊の略)に知り合いがいてな。操縦を教わった事がある。正式な資格を持っている訳じゃないが…」
「十分よ」
純はニッと笑った。
「やっとこの街から脱出する目処が立ったわ」
その言葉から察するに、彼女達はヘリでの脱出を図るようだ。
「空港か?」
最初に思いついた、ヘリのありそうな場所を挙げる鬼島。
「いえ、空港も立ち寄ってみましたが、もうゾンビ達が蔓延していました~…」
恐縮そうに山田が言う。
ならば他にどこにヘリがあるというのか。
空港になければ…。
「あら、自衛隊員ともあろう者が頭が固いわね」
純がまたも笑う。
「案外この街ならではの場所にあるかもよ、鬼島さん?」
「…戦場や被災地で役立ちそうな技術はあらかた身につけている。空自(航空自衛隊の略)に知り合いがいてな。操縦を教わった事がある。正式な資格を持っている訳じゃないが…」
「十分よ」
純はニッと笑った。
「やっとこの街から脱出する目処が立ったわ」
その言葉から察するに、彼女達はヘリでの脱出を図るようだ。
「空港か?」
最初に思いついた、ヘリのありそうな場所を挙げる鬼島。
「いえ、空港も立ち寄ってみましたが、もうゾンビ達が蔓延していました~…」
恐縮そうに山田が言う。
ならば他にどこにヘリがあるというのか。
空港になければ…。
「あら、自衛隊員ともあろう者が頭が固いわね」
純がまたも笑う。
「案外この街ならではの場所にあるかもよ、鬼島さん?」