屍都市Ⅱ
「止めてくれ」
鬼島の言葉で、奏がハンヴィーのブレーキを踏む。
ヘリの入手の為に在日米軍基地へと向かっていた鬼島と純達一行。
その時偶然通りかかった製薬会社の前で、鬼島はそんな事を言ったのだ。
「どうしたんですか~?」
鬼島の顔を覗き込む山田。
「…銃声が聞こえなかったか?」
耳を澄ませるようにしながら、鬼島が言う。
その後部座席では、人間よりも五感が発達したゴロウが耳を立てている。
彼も何かを聞き取っていたようだった。
「誰か生存者がこの近辺にいるんでしょうか…」
夕映が呟いたその時だった。
「あっ!」
奏が何かを見つけて声を上げた。
鬼島の言葉で、奏がハンヴィーのブレーキを踏む。
ヘリの入手の為に在日米軍基地へと向かっていた鬼島と純達一行。
その時偶然通りかかった製薬会社の前で、鬼島はそんな事を言ったのだ。
「どうしたんですか~?」
鬼島の顔を覗き込む山田。
「…銃声が聞こえなかったか?」
耳を澄ませるようにしながら、鬼島が言う。
その後部座席では、人間よりも五感が発達したゴロウが耳を立てている。
彼も何かを聞き取っていたようだった。
「誰か生存者がこの近辺にいるんでしょうか…」
夕映が呟いたその時だった。
「あっ!」
奏が何かを見つけて声を上げた。