屍都市Ⅱ
マンションを出て、最寄の駅から榑市へ。
電車で30分ほどの距離だ。
平日の早朝という事もあって、駅は通勤通学の客でごった返している。
理子も本来なら通学の時間帯。
だが最近彼女は学校にも行かず、何やら怪しい行動をとっているらしい。
理子の通う高校に電話すると、最近休みがちだという話を聞かされたのだ。
そりゃあ深幸も学生時代は学校は好きではなかった。
彼女はウェーブのかかった色素の薄い長髪をしている。
あまりに薄いので、学生時代は染めていると疑われて怒られていた。
そういう偏見の目で見られるので、学校はよくサボっていたものだ。
(だから占い師なんて職業に就いてるのかしら)
ふと自分の商売に、そんな疑問を抱いたりもする。
とにかく、理子とて小野寺の家系の一員だ。
加えて彼女は陸上でも非凡な才能を発揮している。
真面目にやっていれば、医者なり陸上選手なりになれる筈なのだ。
学校くらいはキチンと卒業して欲しかった。
電車で30分ほどの距離だ。
平日の早朝という事もあって、駅は通勤通学の客でごった返している。
理子も本来なら通学の時間帯。
だが最近彼女は学校にも行かず、何やら怪しい行動をとっているらしい。
理子の通う高校に電話すると、最近休みがちだという話を聞かされたのだ。
そりゃあ深幸も学生時代は学校は好きではなかった。
彼女はウェーブのかかった色素の薄い長髪をしている。
あまりに薄いので、学生時代は染めていると疑われて怒られていた。
そういう偏見の目で見られるので、学校はよくサボっていたものだ。
(だから占い師なんて職業に就いてるのかしら)
ふと自分の商売に、そんな疑問を抱いたりもする。
とにかく、理子とて小野寺の家系の一員だ。
加えて彼女は陸上でも非凡な才能を発揮している。
真面目にやっていれば、医者なり陸上選手なりになれる筈なのだ。
学校くらいはキチンと卒業して欲しかった。