空の天使 -短編ー
別れの時
夕方、空が真っ赤に染まるころ、スカイは空を見上げて言いました。

「そろそろ、本当に帰らなきゃ」


そこで、二人はスカイが空に帰る方法を考えました。


あんずは、しばらく黙っていましたが、
やがて、きれいに光る水晶の玉のついたネックレスを持ってきました。


「スカイ、これはね・・
 私が大切な人に貰った
 願いの叶うネックレスなの。
 
 その大切な人がね、
 いつか・・・
 夕焼けの空に虹がかかった空の下で
 一緒にねがいを叶えよう。

 って言ったの。

 今日はとても綺麗な夕焼け。
 スカイ、叶うかどうかわからないけど
 願ってみない?」


「でも・・
 あんずの願いは??」


「私の願いは虹を見ること。
 このきれいな夕焼けの下で。


 空の上に帰ったら、
 私のために大きな虹を書いて」



「うん。分かった
 本当にありがとう」


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