恋愛相談
ばーかばーかと言っているうちに、授業の残り時間は5分を切った。
それでもなお言い続ける。
いや、違う。
勢いづいちゃって、止められない。
一度言い出してしまったからには、もう一通り言い終わるまで、止めようにも止められない。
とはいっても、体は正直なわけで。
…そろそろ限界かな。
思いとは裏腹に、すでに体力も言葉もネタも、すべて使い切ってしまっていた。
あれだけ一気にまくし立てたんだしね。
疲労感がハンパない。
残りを悪口だけでつなぐっていうのはやっぱり無茶、だったかな…。
なんか、自分の行動にまで自信がなくなってきた。
こういうのを極度の無気力状態、とでもいうのかな…。
ほんとになんにもやる気が起こんないや…。
罰として言い渡されたこの時間も、もう終わりを告げる。
やっと解放される。
でも…。
あ、もう、だめ…。
身体の力が抜けていくのを感じる。
かといって逆らうこともできず、そのまま静かに壁にもたれるようにしゃがみこむ――。