先生好きです

全員集合して、バスに乗った。
もちろん私は先生のことが見える位置だ。
バスが出発してみんなのおしゃべりが始まった。
私もいっぱいおしゃべりをした。
チラチラと先生を見ながら…。
先生は何かのプリントを見ながら真剣な顔をしている。
…かっこいい…


合宿場は学校から２時間かかる。
私は携帯をいじったり、友達とおしゃべりしたりと暇をつぶした。
先生はぐっすりと寝ている。
私達はゲームを始めた。
負けた人は罰ゲームらしい。
盛り上がった所で１人負けた…罰ゲームは好きな人を言うだった。
…２回戦…
次は私が負けてしまった。
友達のアヤが、
『ぢゃあ、しょうちゃんは先生が寝ている横に座って話をかける』
と言ってきた。
私は先生絡みのことだったから緊張と興奮が最高潮に達して、
『まぢ?!』
と言う声が裏返ってしまった。
そして、罰ゲームの時。
『ガンバってぇ〜』
みんなの応援を聞いて、いざ先生の席へ…。


私は先生に後なん分ですか？
と聞く予定だった。
私達が罰ゲームをしていた席は先生の席からは見えない。


私は早速みんなを見てから先生の横に座った。
『…せっ先生？』
起きない…もう一度。
『先生？』
そしたら先生は
『かあさん…』
と言った。

先生には病気のお母さんがいる。
多分その夢を見ているんだと思った。