Au revoir. A bientot.
Prologue of voyage.



...2003/11/06/Thu/11:25a.m.


無人惑星探査機“ノア(Noah)”が水星探査の為に“ウラヌス(Ouranos)”によって打ち上げられた。



打ち上げは成功し、スイングバイを行いながらも順調に水星へと近付きつつあった。



通信機能も正常である。



打ち上げから、1074日後。すなわち、2006年10月16日の17時56分。非常事態発生。
突然の電波の乱れが起こり、それから約45分後には全通信機能がシャットアウト。



スイングバイの失敗による墜落かと思われたが、通信が途切れる直前にノアは惑星に接近してはいなかった為、この仮説は否定された。



その後、この事故の様々な仮説がたてられ、通信の回復を試みたが全て無駄であった。



人々は徐々にノアを過去の歴史の一部とするようになり、ノアを探しだそうとする者はもう誰一人として居なかった。


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