HEAVEN -天国の階段- (全106話)
■テスト勉強
HEAVENに通うようになって、もう1ヶ月…
定休日でも欠かさず立ち寄る。
そうまでする理由なんて私にも解らないけど、HEAVENは私にとって無くてはならない場所になっていた…
『来週からテストです〜…』
今日だって本当は家で勉強しているべきだ。
だけどHEAVENに来てしまった。
『カンナ、テスト捨ててるでしょ…』
無論、恭平は呆れてる。
だって…
一週間で何とかなるとも思えないし…
何と言っても本人のやる気がねー…
そう思いながら溜め息をつく。
するとそんな私に恭平は言った。
『多少なら俺が教えようか?』
『え?』
突然の言葉に驚きを隠せない。
『その代わり、店が混み始める8時より前までだけど…』
って事は、学校が終わってからここに向かうから…
1日3時間?
『一応、カンナの親には俺が教えてるって事になってんだからさ。 変な点取られるのも困るじゃん。』
『…』
時々、恭平は素を表す。
HEAVENの恭平は物静かで優しいマスター…
でも素の恭平は意外と厳しかったりする。
『どうする?』
『…お願いします。』
でもそれも少し嬉しかったりするんだ…
お客さんではなく「カンナ」という1人の人間として扱ってくれてる気がして…
私もね…
恭平をそんな目で見てる…
『んでここにxを当てはめるんだけど… 解る?』
『…解りません…』
それから恭平の家で始まったテスト勉強。
初日の今日、すでに恭平の溜め息は10を越えた。
やっぱ恭平と私じゃ頭の作りが違うっていうかさぁ…
『恭平… やっぱり教えてくれなくていいよ? 私、馬鹿だから時間の無駄だし…』
きっとお店では愛里が1人で頑張ってる。
そっちに行ってあげた方が…
『大丈夫… カンナが解るまで何度でも説明するから…』
私が気遣った意味もなく、恭平は教科書と睨めっこ。
その横顔が一生懸命で、目が離せない。
『…頑張るね? 私…』
問題が解けたら…
恭平は笑ってくれるかな…?
HEAVENに通うようになって、もう1ヶ月…
定休日でも欠かさず立ち寄る。
そうまでする理由なんて私にも解らないけど、HEAVENは私にとって無くてはならない場所になっていた…
『来週からテストです〜…』
今日だって本当は家で勉強しているべきだ。
だけどHEAVENに来てしまった。
『カンナ、テスト捨ててるでしょ…』
無論、恭平は呆れてる。
だって…
一週間で何とかなるとも思えないし…
何と言っても本人のやる気がねー…
そう思いながら溜め息をつく。
するとそんな私に恭平は言った。
『多少なら俺が教えようか?』
『え?』
突然の言葉に驚きを隠せない。
『その代わり、店が混み始める8時より前までだけど…』
って事は、学校が終わってからここに向かうから…
1日3時間?
『一応、カンナの親には俺が教えてるって事になってんだからさ。 変な点取られるのも困るじゃん。』
『…』
時々、恭平は素を表す。
HEAVENの恭平は物静かで優しいマスター…
でも素の恭平は意外と厳しかったりする。
『どうする?』
『…お願いします。』
でもそれも少し嬉しかったりするんだ…
お客さんではなく「カンナ」という1人の人間として扱ってくれてる気がして…
私もね…
恭平をそんな目で見てる…
『んでここにxを当てはめるんだけど… 解る?』
『…解りません…』
それから恭平の家で始まったテスト勉強。
初日の今日、すでに恭平の溜め息は10を越えた。
やっぱ恭平と私じゃ頭の作りが違うっていうかさぁ…
『恭平… やっぱり教えてくれなくていいよ? 私、馬鹿だから時間の無駄だし…』
きっとお店では愛里が1人で頑張ってる。
そっちに行ってあげた方が…
『大丈夫… カンナが解るまで何度でも説明するから…』
私が気遣った意味もなく、恭平は教科書と睨めっこ。
その横顔が一生懸命で、目が離せない。
『…頑張るね? 私…』
問題が解けたら…
恭平は笑ってくれるかな…?