HEAVEN -天国の階段- (全106話)
■大切な友達
「カンナ、凄いじゃない!」
テストの結果が出た夜…
私は遅く帰ってきたお母さんに結果を見せた。
高校に入ってから、あまり見せた事がないテスト。
あまりに良い出来だったから、つい報告したくなった。
『あのね! 一週間位、恭平が教えてくれたの!』
「まぁ、ちゃんとお礼はしたの?」
『うん!』
久しぶりだなぁ…
お母さんに自分の知人の名前を出したの…
昔はよく友達の話もしたのに…
『白…ピンク? それとも…』
夜11時。
日曜日に着る洋服を選んでいたら部屋中が洋服だらけ。
いつも制服だもの。
私服でビックリさせたい。
『やっぱスカートのがいいよね?』
恭平は何色の服だろう…
並んで可笑しくない服装がしたいな。
日曜日が楽しみで…
あと数日がとても永い…
「マリアはパンツ派よ。」
『へ?』
服装が決まった後での愛里の助言。
「ブリブリ、ヒラヒラは苦手みたいね。」
可愛いワンピースを予定していた私にとって、予想外の言葉だった。
『また服装の考え直しかぁー…』
「あら、カンナらしい服装すればいいじゃないの。」
『だって恭平がぁ…』
恭平が好む格好をしたいんだもん…
「マリアは、ちゃんと自分がある人が好きだから… 大丈夫よ…?」
愛里はそう言って笑うと、私の頭を優しく撫でた。
『…お姉ちゃんみたい…』
「ようやく女だと理解したようね。」
『…』
理解は…してないけど…
愛里を男だとは思っていない。
女とも思っていないかも知れない。
愛里は大切な…
「友達」…
「カンナ、凄いじゃない!」
テストの結果が出た夜…
私は遅く帰ってきたお母さんに結果を見せた。
高校に入ってから、あまり見せた事がないテスト。
あまりに良い出来だったから、つい報告したくなった。
『あのね! 一週間位、恭平が教えてくれたの!』
「まぁ、ちゃんとお礼はしたの?」
『うん!』
久しぶりだなぁ…
お母さんに自分の知人の名前を出したの…
昔はよく友達の話もしたのに…
『白…ピンク? それとも…』
夜11時。
日曜日に着る洋服を選んでいたら部屋中が洋服だらけ。
いつも制服だもの。
私服でビックリさせたい。
『やっぱスカートのがいいよね?』
恭平は何色の服だろう…
並んで可笑しくない服装がしたいな。
日曜日が楽しみで…
あと数日がとても永い…
「マリアはパンツ派よ。」
『へ?』
服装が決まった後での愛里の助言。
「ブリブリ、ヒラヒラは苦手みたいね。」
可愛いワンピースを予定していた私にとって、予想外の言葉だった。
『また服装の考え直しかぁー…』
「あら、カンナらしい服装すればいいじゃないの。」
『だって恭平がぁ…』
恭平が好む格好をしたいんだもん…
「マリアは、ちゃんと自分がある人が好きだから… 大丈夫よ…?」
愛里はそう言って笑うと、私の頭を優しく撫でた。
『…お姉ちゃんみたい…』
「ようやく女だと理解したようね。」
『…』
理解は…してないけど…
愛里を男だとは思っていない。
女とも思っていないかも知れない。
愛里は大切な…
「友達」…