HEAVEN -天国の階段- (全106話)
■日曜日
お気に入りのピンク色のワンピースに白いコート…
少しヒールのあるブーツ…
メイクなんて上手く出来ないから、せめてマスカラとリップだけでも…
『変じゃないかなぁ…』
恭平の家に向かう途中、何度もガラスに映る自分をチェックした。
格好いいパンツスタイルに変更しようと思ったけど、愛里がああ言ってくれたから…
恭平の家について、インターホンを鳴らす。
すると思ったより早く、恭平が顔を出した。
『あ 私服、可愛いねー。』
恭平はそう言って笑うとキーケースを手に取り、家を出る。
『…変じゃない?』
『うん、カンナのイメージ通り。』
それって褒めてるのかどうなのか、よく解んないよ…
『さて、行きますか。』
車に乗って、いざ出発。
フカフカの助手席は1番の特等席だ。
恭平の顔がよく見える…
『あんま見られると事故るんだけど…』
恭平は少し照れたように言った。
だってね?
すごく格好いいんだもん。
『恭平はお父さん似? お母さん似?』
『…母さんかな…?』
『ふーん… 綺麗なお母さんなんだ。』
『まぁ、いい歳だけどね。』
恭平は苦笑しながら言う。
そんな顔もすごく好き。
恭平をもっと知りたいと思う。
『カンナはお母さん似だねー。 目元の辺りとか。』
『うん、よく言われるの。』
『やっぱり? 一目見た時から思ってた!』
こんな風にプライベートの話をするのは初めてかも知れない。
両親の事も、初めて聞いた。
『…楽しーね…』
『うん? 何か言った?』
『んーん、何もないよ!』
今日は…
素の恭平が沢山見れる気がする…
お気に入りのピンク色のワンピースに白いコート…
少しヒールのあるブーツ…
メイクなんて上手く出来ないから、せめてマスカラとリップだけでも…
『変じゃないかなぁ…』
恭平の家に向かう途中、何度もガラスに映る自分をチェックした。
格好いいパンツスタイルに変更しようと思ったけど、愛里がああ言ってくれたから…
恭平の家について、インターホンを鳴らす。
すると思ったより早く、恭平が顔を出した。
『あ 私服、可愛いねー。』
恭平はそう言って笑うとキーケースを手に取り、家を出る。
『…変じゃない?』
『うん、カンナのイメージ通り。』
それって褒めてるのかどうなのか、よく解んないよ…
『さて、行きますか。』
車に乗って、いざ出発。
フカフカの助手席は1番の特等席だ。
恭平の顔がよく見える…
『あんま見られると事故るんだけど…』
恭平は少し照れたように言った。
だってね?
すごく格好いいんだもん。
『恭平はお父さん似? お母さん似?』
『…母さんかな…?』
『ふーん… 綺麗なお母さんなんだ。』
『まぁ、いい歳だけどね。』
恭平は苦笑しながら言う。
そんな顔もすごく好き。
恭平をもっと知りたいと思う。
『カンナはお母さん似だねー。 目元の辺りとか。』
『うん、よく言われるの。』
『やっぱり? 一目見た時から思ってた!』
こんな風にプライベートの話をするのは初めてかも知れない。
両親の事も、初めて聞いた。
『…楽しーね…』
『うん? 何か言った?』
『んーん、何もないよ!』
今日は…
素の恭平が沢山見れる気がする…