HEAVEN -天国の階段- (全106話)
■幸せ
【傍にいて】
恭平はそう言って辛そうに笑った。
「想いが通じた」
その喜びでいっぱいだった私は気付けなかったんだ…
恭平の辛さや悲しみに…
『おかえりなさい。』
放課後になると恭平が学校のすぐ傍で待っていてくれた。
私は思いもしなかった事に驚いたが、同時に嬉しくなった。
『ありがとー、恭平!』
昨日まで実感さえなかった恭平との生活が現実となる。
いつかこうして会う事が当たり前になるんだ…
『わざわざ迎えなんていいのに…』
まだ乗り慣れてない助手席に座り恭平に声を掛ける。
『HEAVENに行くついで。 この辺りは物騒だから…』
『ふーん… ついでかぁ…』
解ってた事だけど、ちょっと寂しいな…
そう思い俯いた瞬間、恭平の大きな手が私の頭に乗った。
『…嘘だよ。 カンナに何かあったら嫌だから来たの。』
『恭平…』
恭平は何だって解ってくれる。
私の不安も不満も全て…
そしていつも優しい言葉をくれるんだ。
私もいつか、恭平の全てを解ってあげれるかな…?
『送ってくれてありがとう!』
2人で軽く食べた後、恭平は駅まで送ってくれた。
『あ、カンナ。 携帯ある?』
『携帯? あるけど…』
突然の質問に疑問を感じながらも携帯を差し出す。
すると恭平は私の携帯を操作し始めた。
『俺の番号とアドレス。 今更だけどね…』
『教えてくれるの…?』
『うん。 何かあったら連絡して?』
恭平は優しい笑みを見せると、私の胸ポケットへ携帯を返す。
『嬉しー…』
まるで夢のよう…
『…そんな可愛い顔してると襲われるよ…?』
『え…?』
突然の言葉に突然のキス…
『ッ…ん…』
とろけるような甘くて優しいキスに胸が熱くなる。
『…ね? 襲われたでしょ?』
『…うん…』
私、こんなに幸せでいいんだろうか…
【傍にいて】
恭平はそう言って辛そうに笑った。
「想いが通じた」
その喜びでいっぱいだった私は気付けなかったんだ…
恭平の辛さや悲しみに…
『おかえりなさい。』
放課後になると恭平が学校のすぐ傍で待っていてくれた。
私は思いもしなかった事に驚いたが、同時に嬉しくなった。
『ありがとー、恭平!』
昨日まで実感さえなかった恭平との生活が現実となる。
いつかこうして会う事が当たり前になるんだ…
『わざわざ迎えなんていいのに…』
まだ乗り慣れてない助手席に座り恭平に声を掛ける。
『HEAVENに行くついで。 この辺りは物騒だから…』
『ふーん… ついでかぁ…』
解ってた事だけど、ちょっと寂しいな…
そう思い俯いた瞬間、恭平の大きな手が私の頭に乗った。
『…嘘だよ。 カンナに何かあったら嫌だから来たの。』
『恭平…』
恭平は何だって解ってくれる。
私の不安も不満も全て…
そしていつも優しい言葉をくれるんだ。
私もいつか、恭平の全てを解ってあげれるかな…?
『送ってくれてありがとう!』
2人で軽く食べた後、恭平は駅まで送ってくれた。
『あ、カンナ。 携帯ある?』
『携帯? あるけど…』
突然の質問に疑問を感じながらも携帯を差し出す。
すると恭平は私の携帯を操作し始めた。
『俺の番号とアドレス。 今更だけどね…』
『教えてくれるの…?』
『うん。 何かあったら連絡して?』
恭平は優しい笑みを見せると、私の胸ポケットへ携帯を返す。
『嬉しー…』
まるで夢のよう…
『…そんな可愛い顔してると襲われるよ…?』
『え…?』
突然の言葉に突然のキス…
『ッ…ん…』
とろけるような甘くて優しいキスに胸が熱くなる。
『…ね? 襲われたでしょ?』
『…うん…』
私、こんなに幸せでいいんだろうか…