HEAVEN -天国の階段- (全106話)
■hell or〜
「…というわけで、寄り道せずに真っ直ぐ帰る事!」
昨晩のテレビ番組のおかげか、警察が再捜査に踏み切った。
学校も「寄り道しないで」と念をおす。
超能力者の言う通り、犯人は近くにいるんだろうか…
現場はHEAVENのすぐ近くの公園。
恭平や愛里が被害に遭わないとも限らない。
心配だな…すごく…
早く顔が見たいよ…
夕方になってHEAVENへ向かう。
公園前を通るのが恐くて、少し回り道をしてしまった。
『おじゃましまーす。』
ドアを開け、コソッと顔を出す。
すると店内にお客さんは1人もいなく、愛里がカウンターに突っ伏していた。
『愛里? 寝てるの?』
そんな愛里の傍に座り声を掛ける。
「ううん… 少し疲れただけよ…」
すると愛里が顔を上げ笑った。
…目が…赤い?
『…どうしたの? 何かあったの?』
それに、恭平がいない。
『恭平は? まだ帰ってないの?』
「今日は来ないの。 だからまた明日…」
愛里はそう言って私の頭を撫でる。
その時だった。
店の奥…いつも恭平や愛里が着替える部屋の方から女の人の笑い声が聞こえた。
『誰かいるの…?』
誰と話して笑ってるの?
まさか…恭平?
「大丈夫、何もないから。 マリアに伝えておくから今日はお帰りなさい。」
何で?
何で隠すの?
『恭平、いるんじゃないの?!』
「今日は急用で…ッ 明日ならいるから!」
『ねぇ愛里!』
席を立ち愛里の襟元を引っ張る。
それと同時に奥から恭平が顔を出した。
隣には、綺麗な女の人…
『きょ…へい?』
その人は一体…
『ごめんね、カンナ。』
『え…?』
『カンナ、可愛いし楽しいんだけど…飽きちゃった。』
あ、飽き…た…?
『ごめんね?』
恭平は真っ直ぐに私を見ると一瞬、笑みを見せた。
ここはずっと天国だと思ってた。
Hell or Heaven(天国か地獄か)
一体ここは何処?
「…というわけで、寄り道せずに真っ直ぐ帰る事!」
昨晩のテレビ番組のおかげか、警察が再捜査に踏み切った。
学校も「寄り道しないで」と念をおす。
超能力者の言う通り、犯人は近くにいるんだろうか…
現場はHEAVENのすぐ近くの公園。
恭平や愛里が被害に遭わないとも限らない。
心配だな…すごく…
早く顔が見たいよ…
夕方になってHEAVENへ向かう。
公園前を通るのが恐くて、少し回り道をしてしまった。
『おじゃましまーす。』
ドアを開け、コソッと顔を出す。
すると店内にお客さんは1人もいなく、愛里がカウンターに突っ伏していた。
『愛里? 寝てるの?』
そんな愛里の傍に座り声を掛ける。
「ううん… 少し疲れただけよ…」
すると愛里が顔を上げ笑った。
…目が…赤い?
『…どうしたの? 何かあったの?』
それに、恭平がいない。
『恭平は? まだ帰ってないの?』
「今日は来ないの。 だからまた明日…」
愛里はそう言って私の頭を撫でる。
その時だった。
店の奥…いつも恭平や愛里が着替える部屋の方から女の人の笑い声が聞こえた。
『誰かいるの…?』
誰と話して笑ってるの?
まさか…恭平?
「大丈夫、何もないから。 マリアに伝えておくから今日はお帰りなさい。」
何で?
何で隠すの?
『恭平、いるんじゃないの?!』
「今日は急用で…ッ 明日ならいるから!」
『ねぇ愛里!』
席を立ち愛里の襟元を引っ張る。
それと同時に奥から恭平が顔を出した。
隣には、綺麗な女の人…
『きょ…へい?』
その人は一体…
『ごめんね、カンナ。』
『え…?』
『カンナ、可愛いし楽しいんだけど…飽きちゃった。』
あ、飽き…た…?
『ごめんね?』
恭平は真っ直ぐに私を見ると一瞬、笑みを見せた。
ここはずっと天国だと思ってた。
Hell or Heaven(天国か地獄か)
一体ここは何処?