HEAVEN -天国の階段- (全106話)
■手紙
恭平が笑うなら名前なんて要らない。
カンナじゃなくてもいいと…
本気で思った。
『体…大丈夫…?』
『ん、平気… ちょっと痛かったけど…』
初めては大好きな恋人と。
そんなこだわりはもう捨てた。
恭平に必要とされるなら、どんな関係でもいい。
例え使い捨ての代用品だとしても…
『恭平…大好き…』
恭平の体温を肌で感じながら、そっと目を閉じ意識を手放した。
『…んー…』
次に目を覚ましたのは太陽が真上に昇る頃。
時計の針は11時を指していた。
隣に恭平の姿はなかった。
『恭平? 何処?』
自分の服は近くにない。
仕方なくベッドの足元に置いてあった恭平のパジャマを羽織り、ベッドを出る。
昼ご飯でも作っているのかと、キッチンへ行くが恭平の姿はなかった。
『恭平…ッ?!』
トイレ、バスルーム、寝室、リビング。
何処にも恭平の姿はない。
おまけに携帯も財布もない。
『ちょ…ッ 冗談だよね?!』
またいなくなったりしないよね?!
ずっと傍にいるんだよね?!
まだ足の付け根に違和感を感じる。
昨日、傍にいたという確かな証拠。
寝入るまでは傍にいたのに…
もしかしたらコンビニに行っただけかも。
そう思い、寝室に服を取りに戻る。
そして見つけてしまった。
彼からの手紙を…
手紙は私の携帯を重しにして、ガラステーブルに置いてあった。
おはよう
昨日はありがとう
本当に嬉しかった
でもこのまま何も無かったように過ごす事は出来ない
紗羅の事ちゃんとしたいから…
ちょっと行ってくる
すぐ戻れるのか
しばらく戻れないのか
まだわからないけど
戻った時にカンナの気が変わってなかったら
また…隣で笑ってください
『…恭平…ッ』
やっぱりどうしても…
私には恭平を止められなかった…
恭平が笑うなら名前なんて要らない。
カンナじゃなくてもいいと…
本気で思った。
『体…大丈夫…?』
『ん、平気… ちょっと痛かったけど…』
初めては大好きな恋人と。
そんなこだわりはもう捨てた。
恭平に必要とされるなら、どんな関係でもいい。
例え使い捨ての代用品だとしても…
『恭平…大好き…』
恭平の体温を肌で感じながら、そっと目を閉じ意識を手放した。
『…んー…』
次に目を覚ましたのは太陽が真上に昇る頃。
時計の針は11時を指していた。
隣に恭平の姿はなかった。
『恭平? 何処?』
自分の服は近くにない。
仕方なくベッドの足元に置いてあった恭平のパジャマを羽織り、ベッドを出る。
昼ご飯でも作っているのかと、キッチンへ行くが恭平の姿はなかった。
『恭平…ッ?!』
トイレ、バスルーム、寝室、リビング。
何処にも恭平の姿はない。
おまけに携帯も財布もない。
『ちょ…ッ 冗談だよね?!』
またいなくなったりしないよね?!
ずっと傍にいるんだよね?!
まだ足の付け根に違和感を感じる。
昨日、傍にいたという確かな証拠。
寝入るまでは傍にいたのに…
もしかしたらコンビニに行っただけかも。
そう思い、寝室に服を取りに戻る。
そして見つけてしまった。
彼からの手紙を…
手紙は私の携帯を重しにして、ガラステーブルに置いてあった。
おはよう
昨日はありがとう
本当に嬉しかった
でもこのまま何も無かったように過ごす事は出来ない
紗羅の事ちゃんとしたいから…
ちょっと行ってくる
すぐ戻れるのか
しばらく戻れないのか
まだわからないけど
戻った時にカンナの気が変わってなかったら
また…隣で笑ってください
『…恭平…ッ』
やっぱりどうしても…
私には恭平を止められなかった…