あの日に帰りたい
第2章~接近~
ー翌日ー
ガラガラ
「おはよう~!!」
「あ~!英里那!やっと来たぁ!」
そう言って小夜子があたしの腕を掴んだ!
「なっ!何?小夜子!」「何って?決まってるじゃん!サッカー部の朝練見に行くんだよ!」
「え~!またぁ?」

(そう言いながら何故かニヤけるあたし…)
「英里那☆何だかんだ言って嬉しそうじゃん!」「そっ…そんな事無いよ!?」
(しまった!今のニヤけた顔見られちゃった!)「さよこぉ!あたし1限目の英語の予習見直したいんだけど…」
どうやら、今の小夜子には何を言ってもムダな様だ。あたしの腕をグイグイ引っ張ってグランドに向かう。
グランドが近付くに連れてあたしの鼓動が激しく成る!
(何?この感覚?)
そう!何を隠そうあたしはこの年に成るまで恋愛なるものを1度も経験した事が無かったのだ。
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