あの日に帰りたい

２節 校舎裏にて

「何で泣いてたんだ？」「だって…藤堂先輩があんなに笑うからあたしそんなに不細工かなと思ったらつい…」
「あ～！ごめん！それ勘違いだよ！」
「えっ？」
「お前、色んな表情するから可愛くて…」
藤堂さんは照れながらそう言った。
「あっ！そうだったんだ…あたし勘違いもいいとこですね!!」
「本当に…頼むよ！」
「はい！すみません!!」納得したあたしは嬉しさの余りまたニヤけてしまう。と…その時…「あっ！」
藤堂さんが急にあたしを抱き締めてこう言った。「何か…俺…お前に一目惚れしちゃったみたいなんだけど…俺と付き合ってくれねぇかなぁ？」
（はっ？こんなあたしに一目惚れ？）
いやとは言えずあたしは２つ返事で「はい！」と答えた。
これが、あたしたちの付き合うきっかけ。まさかの藤堂さんの告白にあたしの鼓動は更に激しく成っていった！