タイムリミット




「なぁ奈未」



栗色のふわふわした髪を揺らし振り向くのは最愛の彼女、小坂奈未(コサカナミ)



「なぁに?悠くん?」



雪のように白い肌に可愛らしい笑みが俺の心を貫く。



「その呼び方やめろよ~」



「えぇ~悠吾なんだから悠くんでいいじゃーん?」



俺の名前は三谷悠吾(ミタニユウゴ)

奈未からは“悠くん”と呼ばれる。


俺達2人は高校3年生、受験を期に別れてしまうカップルが沢山いる時期だ。



正直俺はそんな考え可笑しいと思う、それって結局は彼女が邪魔ってことだろ?





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