猛獣に射抜かれる様な愛


「今度は此処が良いかしら。片目ぐらい潰れても平気よね?」




結菜は再び不適な笑みを浮かべれば血に濡れたナイフの尖った先端を俊也の眼球の前へ突き出す



流石に結菜の本気が伺えた俊也は冷や汗を流し小さく足を震わせる




「ねぇ怖い?今まで散々な事して来た割には小心者なのね」


「……だ、だまれ!」


「ふっ」


「う、うわぁぁ!」




結菜はふっと鼻で笑えばナイフをぐっと前へ突き出そうとした刹那



ナイフを握っていた手首を背後から掴まれ身動きを封じられてしまった。



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