猛獣に射抜かれる様な愛


「何それ。尻拭いをするのが面倒臭いから止めてるの?」


「当たり前だ。俺のチームから殺人犯が出るのは御免被る」


「そんな理由で…私を止めるなんて…信じられない。辞表を出したら此処へは入れなくなる事ぐらいわかってるんでしょ?」


「まぁな」


「だったら…」


「お前がどう思おうが俺の知ったこっちゃねぇが、チームの事も考えろ。お前はチームの名を汚すつもりか」




矢斗は相変わらずの無表情で言えば、結菜を掴んだまま牢獄から出ると外へ向かって歩いた



調度5分が経とうとした頃、監視警察官が二人へ向かって歩いて来た。



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