猛獣に射抜かれる様な愛


「良く言われる」


「うん、そんな感じする。私に構わなくて大丈夫よ?矢斗は寝て来て。二人で寝不足していたらせわないでしょ」


「…気にするな」


「ねぇだったら…ぐっすり眠れる様にしてくれる?」




結菜は直ぐ隣りへ座っている矢斗の太腿へと手を乗せて顔を覗き込む様に見詰めた



“ぐっすり眠れる様に”



それが何を意味するのか矢斗は理解すれば、ちらっと流し目で結菜を見詰めた



その刹那、結菜は腕を捕まれ視界がぐらつき気付くとソファーへ押し倒され天井と矢斗の顔を見上げていた。



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