猛獣に射抜かれる様な愛


「ちょっと…何するのよ…」


「結菜が余計な事言うからだよ。何なら、もう結菜に男が近付かない様にもっと深い傷付けちゃおっか?」




譲は私の首から鎖骨へとナイフの側面を宛がい滑らせた


これが俗に言うヤンデレって奴?




「俺は結菜に傷があろうが火傷の痕があろうが気にならないよ?だって愛してるから」


「…狂ってる。まさか貴方が此処まで変態だとは思ってなかったわ。甘く見ていたわ、貴方の事」


「変態で結構だよ。俺は結菜が傍に居てくれるなら変態でも何でも構わない。どんな男にでもなれる」




こんな訳解らない頭おかしい奴と一緒になんて居たくない


早く此処から出たいんだけど。



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