猛獣に射抜かれる様な愛


…もしかして




「外が騒がしいな」


「…矢斗?」


「ふん、警察か。言っておくがこのドアは簡単には開けられないぞ」


「それはどうかしら」


「万が一開けられたとしても、かなりの時間が必要だ。その間、俺等は楽しんでおくか」




譲は私の腕を強く掴むと無造作へベッドへと投げ付けた


その矢先…―――




―――ドカーン!―――




何かを破壊した様な凄まじい音と共に鼻に付く様な火薬の匂いが部屋を立ち込める


譲は相当驚いたのか放心状態でベッドへ膝付く中、背後には矢斗が立ち譲の襟首を掴み後ろへと引き擦りベッドから落とした


…私、助かったんだ。


< 151 / 333 >

この作品をシェア

pagetop