猛獣に射抜かれる様な愛
十、猛獣の秘密~矢斗Side~


――――――
――――
――




―――五年前―――




任務が終わり一息付く事午後8時。署のオフィスの机に着き携帯電話を開くと、1時間前に一本のメールを受信していた




【今まで有難う。貴方と過ごせた日は本当に楽しくて幸せだったわ。さようなら…矢斗】




メールを開くと嫌な予感が頭を過ぎった。昨夜まで共に過ごしたのにどうしたんだ?


直ぐ莉菜(りな)の携帯へ電話を鳴らしたが、着信には出ずで事務仕事を残し莉菜の住むマンションへと向かった


部屋に着き合鍵で部屋へと入るが、莉菜の姿が見当たらず部屋で待つ事に決めた


数時間が経つもののまだ帰宅しない莉菜が気になる中、早朝に緊急任務を知らせるポケベルが鳴り響く。


正直仕事所では無かったがポケベルが鳴ると言う事は緊急事態が起こった為躊躇している暇は無く署へと戻った。


< 155 / 333 >

この作品をシェア

pagetop