猛獣に射抜かれる様な愛


「まさか…おかしな事考えてるんじゃ、ないだろうな?」


「んーどうだろう。そのおかしな事何度も実行しようと思った事があるって言ったら?」


「……………」


「…え……何してるの?積極的な女は嫌いじゃなかったの?」


「気が変わった」




俺は気が付くと、女の身体へ腕を回し強く抱き締めていた



これは感情等何も無い、ただの戯れ。女の発作を鎮める為のただの慰め



女を抱くのは、莉菜の大切なたった一人の生存している肉親だからだ



女の発作を止める為なら、俺は何だってしてやる。


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