猛獣に射抜かれる様な愛


「尋問に時間掛かったみたいね」


「中々口を割らなかったからな。しぶとい男だった」




きっと矢斗の事だから色々脅しながら聞き出したんだわ、きっと



そうじゃなきゃ、あの腐った頭の譲から真相なんて聞けやしない




「手当て有難う」


「当然の事したまでだ」


「ねぇ、矢斗って優しいのか怖い男なのか、よくわからないね」


「俺は優しくはない」


「そうかな。私には優しい人の部類に入ると思うんだけど」


「…勝手に言ってろ」




口数は少なくて、正義の為ならどんな事もする様な男だけど、私は優しいと思う



態度は冷たいけどね。



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