猛獣に射抜かれる様な愛
昔、出会った時の様な…それぐらい冷たい目をしていた
きっと、呆れられたんだと思う。気持ちを、伝えたりしたから
重い足取りで寄り道しながらマンションへ帰宅すると、既に矢斗はマンションへ帰宅していた
…ん…誰か来てる?
玄関には靴が矢斗以外の人のものがある。友達かな?
玄関を上がりリビングへと入ると、そこには矢斗と見知らぬ男が居る
「こ、今晩は」
「お邪魔してます。矢斗お前、ルームメイトって…可愛い過ぎるだろ」
「見た目だけな」
「君、彼氏とかいるの?」
見た感じ矢斗と同じ背丈で、爽やかな青年が私の前へ来るなり質問して来た
「…居ないですけど。興味、無いから…」
「マジか。こんな別嬪さんなのに彼氏居ないとか、何か意外だな」
ずかずかモノ言う人だな。丸で矢斗と同じね。そっくりだわ。