猛獣に射抜かれる様な愛
私は気付くとリビングへ通じるドアを開き、勢い良く中へと入った
二人は一斉にこちらへ顔を向けるものの、矢斗は相変わらず何食わぬ顔で私を見てる
亮佑って人はしどろもどろしていて、どうしたら良いのかわからないのだろう。頭を掻いている
「ねぇ、貴方お姉さんの恋人だったって本当?」
「ああ本当だ」
「…亮佑さんに…私を勧めたのも…本当?」
「…ああ」
「どうして…そんな事…」
「…悪い亮佑。話が終わるまで、出ててくれるか?すぐそこにカフェがある」
「わーったよ。じゃあ結菜ちゃん。また後で」
亮佑さんは部屋を出て行った。