猛獣に射抜かれる様な愛
矢斗、貴方も姉さんの事で悩んでたんだ。私を突き放したのも、姉さんの事があったから…
「矢斗…私も好き。もう恋愛なんてしないと思ってた…だけど好きになる気持ちは抑えられなくて…」
「…ああ」
「矢斗とならもう一度、幸せになれるかもしれないって…信じられるかもしれないと、思った」
「…結菜」
「矢斗が…私に前に進む勇気をくれたのよ。絶望感から抜け出せず、死ぬ勇気すらなく…毎日ふらふらしていた私に勇気を与えてくれた」
貴方がいたから私は頑張れた。私一人だったなら、勇気なんて出せなかったと思う
勇気と言うのは自分一人では無く、誰かに背を押して貰って初めて生まれる事もあるのだと知った。