猛獣に射抜かれる様な愛
彼は駄目、絶対に…
「…旅行って場所は何処へ行くの?」
「彼が別荘を持っているらしくって、そこへ行くんだよ。それがどうかしたの?」
別荘…丸であの頃の私を誘った時と全く同じ。葵依が…危ない
「葵依…悪い事は言わない。明日からの旅行キャンセルした方がいいと思う」
「え…急にどうして?なんでそんな事言われなきゃならないの?」
「…彼は…犯罪者だからよ」
目を見開き驚く葵依を真っ直ぐ見詰めて目で訴える。葵依は私を暫く見詰めた後に視線を反らし帰る支度を始める