猛獣に射抜かれる様な愛


葵衣が寝室のベッドの柱へと両手を縛り括り付けられている




「…やっぱり何一つとして昔と変わってない。最低な男」


「ビデオカメラまで用意してある。録画して売り捌くつもりか」


「…本当頭に来るな」


「落ち着け。お前が頭に血を上らせ様と状況は変わらない」


「…わかってる」




わかってるけど凄く腹立たしい。昨日の嬉しそうにして居た葵衣の顔が頭から離れなくて


女心を踏みにじる様な事を、それも一度や二度じゃない…


人間以下のクソ野郎だわ



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