猛獣に射抜かれる様な愛
「結菜じゃねぇか。久し振りだな結菜。元気してたのかぁ?」
「…勿論。だから今此処に居るんでしょ?ねぇ葵衣から離れてくれない?」
男はニヒルな笑みを浮かべたまま葵衣から離れ両手を上げると銃を身構えたまま葵衣に近付く
相変わらず男は全く動じておらずでその不気味な程の笑みからは何か企んで居る事が伺える
ベッドサイドへ移動すれば左手を防弾着の中へと忍ばせナイフを取り出し葵衣の両手とベッドを繋ぐ縄を切り離した
「…この……ゲス野郎っ!」
葵衣はすぐ様立ち上がると男へ目掛け突進し握り拳で男の頬を思い切り殴ると部屋を出て行こうとドアを開く
「き、葵衣っ!そこはっ!」
ドアが開かれた先には犯人の内の一人である男が立って居て葵衣の額へと銃口を突き付けた