猛獣に射抜かれる様な愛


あの時…今みたいに強くなっていたら…



あの時…お母さんじゃなく私が襲われていたなら…



家族が居なくなる事にはならなかったのかもしれない…



“私の家族を死に追いやっておきながら…のうのうと過ごしているアイツの気がしれない”



幾度もそう脳裏で思案する結菜は護身用に持っている銃を引き出しから取り出し机へと置いた



家族の仇だなんて思っていない



ただ己自身が勝手にそうしたいだけ…



俊也を痛め付けてやりたいだけ。



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